柏木 宏(かしわぎ ひろし)
法政大学大学院公共政策研究科連帯社会インスティテュート運営委員長・教授。専門は、NPO論。
東京都出身。同志社大学文学部卒業後、渡米。ラトガース大学大学院修士課程労働研究科を経て、ロサンゼルスの邦字新聞や日系・アジア系のNPOで活動。
1985年にカリフォルニアで日本太平洋資料ネットワーク(JPRN)の結成に参加。2003年まで、理事長兼事務局長を務め、日米のNPOセクターの人材育成、アメリカのNPOの調査研究、日米の市民運動の連携などの事業に関わる。
その後、大阪市立大学大学院創造都市研究科都市共生社会研究分野教授・研究科長を経て、2017年より現職。大阪ボランティア協会評議員なども務める。ブログ「日米のNPO・ボランティア活動情報」を更新中。

主な著書

ボランティア活動を考える
本書はボランティアとは何か、「ボランティア先進国」アメリカの現状を報告し、民間、政府両レベルで取り上げられるようになったボランティアの意味や役割を考えている。
岩波書店 (1996/05)単著

NPOと政治
NPOとは非営利組織であり、社会的な公益活動を行うものだが、政治にカネがつきものならば、NPOは政治に関われないのか――税制、選挙活動、行政委託・補助事業など、本書はNPO先進国アメリカの豊富な事例分析をもとに、日本におけるNPOと政治のあり方を考察・提言している。
明石書店 (2008/03)単著

指定管理者制度とNPO
財政基盤の弱い日本のNPOにとって、指定管理者制度はビジネスチャンスでもある。制度をよりよいものにし、指定管理者としていかに公の施設運営に関わるべきか?本書は管理運営の成果と課題を分析し、NPOによる公の施設運営のあり方を提示している。
明石書店 (2007/01)単著

アメリカにおけるセクシュアル・ハラスメント
本書はセクシュアル・ハラスメントに関して、その定義、実態、原因、影響から、今まで行われた訴訟、防止策、救済システム、法律を紹介し、米国三菱の訴訟について詳しく分析。米国の雇用平等委員会のガイドラインなどの資料も付している。
解放出版社 (1999/03)単著

アメリカで仕事体験:NPOインターンシップの魅力
本書はアメリカで仕事をしたい人のために、NPOをはじめとするアメリカの企業や行政機関におけるインターンシップを包括的に紹介している。
アルク (1998/04)共著